ジョージ・ハリスンの命日に添えて-11月30日 ― 2007年12月05日 14時45分21秒

All things must pass (George Harrison)
マスターのアッシーです。
12月1日(土)18時は「ジョージ・ハリスン特集」です。

 11月30日はジョージ・ハリスンの命日です。日本時間の2001年11月30日にロサンジェルスで死去しました(米国時間は11月29日)。この訃報を僕は当時のwebニュースサイトで目にしたのですが、その日の事は良く覚えています。

 その1年くらい前からガンという事は分かっていました。ジョージはその頃、「All things must pass」のデジタル・リミックス版をリリースしたり、「マイ・スィート・ロード」を軽めのアレンジで再録音したり、自分の最新アルバムを録音したりととても精力的でした。しかし並行して彼の自宅を暴漢が襲い、本人にも危害を加えられたが軽傷で何とか免れる等の事故も発生していたりしました。そして癌報道の後、大好きなインドを訪れてガンジス川を泳ぎ、南スイスの湖畔のモンタニョーラの別荘で過ごしたりと、世界中を転々と移動していました。最後はNYCかLAか、米国の病院に入院したのですが、そこでポールとリンゴが見舞いに訪れて、3人で話しをして、手を握って分かれたという報道を目にした事もあります。そして11月30日が来ました。

 死去した場所はロスアンジェルス市内のどこかは公表されていません。公表するとビートルマニアが聖地としてそこに殺到することを懸念してのことだそうですが、一説にはロス郊外にあるポール・マッカートニーの別荘ではないかと言われています。本当のことは分かりません。

 ジョージは1980年の年末にジョンが死んだとき、以下のようなコメントを発表しています。「彼とは肉体ではもう会えなくなったけど、魂は生き続ける。別の状態になっただけだ。また会えると思っているから、そんなに悲しんではいない。」ジョージらしいコメントです。彼の膝には当時まだ幼児だった息子のダーニがちょこんと乗っていました。今は20代後半の立派な若者です。それだけ時間が経ったということでもあります。
 ジョージは今もたまにジョンと会っているのでしょうか?

【1.Future notice(Larsen Feiten Band)】
 収録アルバム「Larsen Feiten Band」。今回のオープニングとエンディングに使用しました(イントロは割愛)。非常に軽快ですが、リズム隊は非常にタイトな曲です。大学時代同僚がこの曲をライブで演奏していて、まだライセンフェイトンバンドを知らなかった当時、「何だこの曲は?」と思った記憶があります。

【2.Geraldine (Yellowjackets)】
 収録アルバム「Spin」の1曲目。ジョージ・ハリスン特集と告げるトークのBGMで使用しました(イントロは割愛)。非常に「地球」を感じるアルバムで、この頃のイエロージャケッツは、地球に対し何らかの高い尊敬と意識を持っていたように感じます。精神性の高いジョージを紹介するのにはこの曲しかないかなと思い選びました。イエロージャケッツはロスのバンドです。

【3.Isn't it a pity ? (George Harrison)】
 収録大名盤アルバム「All things must pass」。さおここからがジョージ・ハリスン特集です。3枚組の彼のこのソロ・デビュー・アルバムは非常に優れたアルバムでしたが、当時4千円もしたので、中学生の僕には手が出ませんでした。この曲は僕がこのアルバムの中で最も好きな曲です。何度聞いても何だか元気付けられます。特に最後のリフが延々と続くところが。2バージョン収録されているがA面の方のテイクです。このアルバムは皆さん是非一度聞いてみて下さい。今はデジタル・リミックスが出ているので、音質も格段に向上しているはずです。クラプトン、リンゴ、レオン・ラッセル、ジェシ・エド・デイビス(故人)、ジム・ケルトナー等、バックも大物が勢揃いです。

【4.Wah wah (George Harrison)】
 収録アルバムは3と同じ。この曲も大好きです。この曲は有名な「バングラデッシュ救済コンサート」のビデオでは、ジョージが登場した第一曲目に演奏されていました。僕は昔このビデオでこの曲を見て聞いて、大変なショックを受けました。真っ白いスーツ上下で出てきた、髭だらけの痩せたジョージ。大勢の大物のバックミュージシャン。ドラムスはジム・ケルトナーとリンゴ・スターのツインドラムス(両者が完全にシンクロしてドラムス叩く姿は感動ものでした)。大勢の白人黒人男女混合バックコーラスが身体を揺らしながら「Wah~ wah~」と歌い、ジョージが喉を振り絞るようなボーカルでこれに答える。もの凄かったです。ブラス・セクション、スライド・ギター。ベースはクラウス・ヴォアマンでした(下記リボルバーのジャケットを書いた人です)。動くジェシ・エド・デイビスを見たのはこれだけでした。SGを持つクラプトンが若い!人生を大きく変えさせられたビデオです。俺もこんな風にこれからの人生を生きていこう。そう決心させてくれた曲でした。

5.飲んだくれランダムトーク
 さて今邑tetsu海君、また君の爽やかな解説を、お願いできるかな?
【Seasons of love】

【6. Jingle(ourselves)】

【7.Ding dong, ding dong (George Harrison)】
 収録アルバム「ダーク・ホース」(競馬の「穴馬」のこと)。シングルカットされて僕が中学校の時に良くFM局で流れていました。非常にシンプルですが前向きな歌詞で、鐘を鳴らして古きを捨て、新しきを入れよう。偽りを捨て真実を取り戻そうという事を言っています。鐘の音はお馴染み、学校の始業時のチャイムあのメロディですね。このアルバム録音の頃のジョージは
、ダークホースレーベルの立ち上げ、ソロになってから初の全米ツアー、そしてこの最新アルバム(当時)の録音と、もの凄く多忙だったらしく、録音された声も完全なしわがれ声になっていましたが、それが逆に格好良かったんだけれどもね当時は。あまり知られていないことですがこのアルバムにはLAエキスプレスの名義で、トム・スコット(sax)やロベン・フォード(g)も参加しています。タイトル曲「ダーク・ホース」の生ギターのカッティングは、ロベン・フォードなんですよ。彼はジョージの全米ツアーでも帯同したそうです。

【8. 長澤さん(Beatles)】
 収録アルバム「Sgt.Pepper's lonely hearts club band」。何、皆さんご存じ、最後の曲が終わった後の2万ヘルツ以上の「犬にしか聞こえない」高音(しかしそんな高音、CDの収録可能周波数を上回っているのですが?)の後に続く、ビートルズの面々が乱痴気騒ぎをしている中での、ジョンの歌(意味不明)とジョージの声です。LPの初期プレスでは、B面の盤の内側、最後の最後の内側の溝に録音されていて、LPが終わると針を上げるまでずーっとループで流れていたそうですが、その後プレスされたLPでは、曲のようにたった1回だけ録音されて終わってしまっていました(僕が昔聞いてたのはこっちでした)。現在はCDになってこのように、ループしたままフェードアウトするという方式にミックスが変わった訳です。ココのジョージの声が「長澤さ~ん」と言っているように聞こえるというのは、コアなファンの間では有名な話です。長澤まさみが生まれる20年以上前のアルバムなんですが?

【9.Christmas time is here again(Beatles)】
 収録シングル「Free as a bird」。この曲は昔は一般人には全く手に入らない曲でした。ビートルズ中期の頃、ファンクラブ会員の為だけにクリスマス用に作られたソノシートに収録されていた曲だということです。僕は1990年代、アメリカのロック音楽専門FM曲でクリスマスの頃にこの曲を聴いて、成る程アメリカはこんなレアな曲も流せるのか、大したものだと関心した事を覚えています。今や皆が聞ける曲になって良かったです。ジョージのクリスマス・メッセージだけをオンエアでは流しました。声が若いですね。

【10.Savoy truffle(Beatles)】
 収録アルバム「The Beatles」、通称ホワイト・アルバム。D面3曲目でした。僕は昔からこの曲大好きなんです、小品ですが。ブラス・セクションは上記「サージェント・・・」のジョンの「Good morning,good morning」でも参加したジェイク・コンセプション。非常に分厚い低音が印象的な迫力ブラス・セクションです。「サボイのトリフ」という意味ですが、歌詞は甘い食べ物を連発しています。親友エリック・クラプトンの甘党ぶりを歌ったとのことですが、本当でしょうか?歌詞で一部同アルバム収録の「オブラディ・オブラダ」の事を語っていますが、軽いジョーク程度だと思います。

11.あっしートーク
【Heart strings (David Forter)】
 収録アルバム「David Foster」。B面1曲目でした。このアルバムは日本だけの企画盤だったようで、現在市販されている同アルバムとはジャケットも中身も全然違います。はっきり言って日本向け企画版の方が良かった!この曲もそんな日本向け企画盤にのみ収録されているインスト曲です。

 この曲がBGMの時のFMラジオでの僕ら二人のトークは、オリオン座の話から始まって、宇宙の広さ、大きさを「光年」という単位でお話ししたのです。

 1光年とは、光が1年間に進む距離。光はあらゆる物質の中で最もスピードが速いもので、何人も光の速度を超えて飛ぶ事はできません。詳しくは相対性理論を勉強してみて下さい。面白いですよ。さて光は1秒間に30万km(地球から月までの距離)を進みますから、1光年とはその「30万km」を「60(秒)×60(分)×24(時間)×365(日)」倍した距離ということになります。今は電卓があるから便利です。何kmになりましたか?多分冒頭は「9」だと思いますが、あんまりデカすぎてkmで現しても実感が湧きません。なので「1光年」という単位を使っている訳です。

 さてこれを使うと、太陽に最も近い恒星は4光年、北斗七星の星達は約30光年前後、オリオン座の2つの1等星(ベテルギウス、リゲル)は500光年、オリオン大星雲は1000光年の彼方にあります。そして、我々の銀河系の楕円の渦の直径は10万光年、銀河系に最も近い隣の銀河、アンドロメダ大星雲が230万光年、僕らが町で買える普通の小さな望遠鏡で見える最も遠い銀河が約6500万光年、そして宇宙の果ての果ては150億光年彼方にあります。

 ふう。遠いですね。でもこれは夢物語りではなくて現実のお話しなのですよ。そんな深遠さが貴方が毎日見上げている星空の彼方に隠れているんです。
 ジョージは今は、何億光年彼方に行ってしまったんだろうか?

【Times like these(Gary Burton)】
 収録アルバム「Times like these」。ケンブリッジのレガッタ・バーで見たゲーリー・バートンのライブでは、パット・メセニーがこれをバックで弾いていました。ベースがマーク・ジョーダン、ドラムスはピーター・アースキンでした。このアルバムではギターはジョン・スコーフィールドです。サックスは故マイケル・ブレッカー。

【12.I want to tell you(Beatles)】
 収録アルバム「Revolver」。日本公演の時には既に録音に入っていただか、入る直前というこのアルバムを、僕は上記アルバム9と同様に大好きです。この曲は昔から好きでしたが、イントロから最後まで、短い曲なのに非常に希な、ある緊張感が漂っています。ギターは音色からストラトキャスターですよね。ジョージは後に、自分はかなりの「ストラトキャスターおたくだ」と語っていたことがあります。一般的にはグレッチのカジノのイメージがありますが、後期からはストラト大好きだったみたいです。ポールのピアノとベース、リンゴのどたどたドラムスも渋いです。ジョンはコーラスと手拍子参加のみか。奇跡のジョージ来日公演の1曲目だったそうです。当時観客は、このイントロを聴いて熱狂したことでしょうなあ。

【13.This boy take 15(Beatles)】
 収録シングル「Free as a bird」。初期のアルバムに収録されていたこの曲のNGテイクです。ラストの部分だけをフェード・インして流しました。ハモの歌詞の「This boy」を「That boy」と本当に微妙に誰かがミスして、最後には完全に間違えて3人が大笑いして演奏が止まってしまうというテイクですが、ジョージは最後の大笑いの、高くて小さな声で笑っているの方だと思います。まだ本当に若く、エネルギーとやる気の漲っていた初期ビートルズのみずみずしい雰囲気が出ていて、ジョージがいない今では、それが逆に胸にぐっと来るような甘酸っぱい気持ちにさせられます。これで本日は僕らの番組のオンエアを終えられて、とても嬉しく思いました。
短いけれども、僕の渾身のミックスダウンの曲でした。

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